心象風景

* 算命学による宿命鑑定 *

おひとりおひとりの心に寄り添い、一歩前へ進むためのエッセンスをお伝えしています

異なる意見に触れる

 

部下である研究員の報告を聞き終えた上席研究員が、一呼吸おいて口を開いた。

「なるほど。僕はそれとはまた違う意見を持つんだけどね」と、淡々と自論を述べる。

 

おそらく彼は、自分の意見が正しい(はず)と思っていても、

相手の意見を頭ごなしに否定することはせず、そのスタイルを取るだろう。

冷静に議論を進めるために、そして何より、実りある成果のために、

自らの意見を客観的なものとして扱うだろう。

 

人と自分の意見が違うのは当たり前のことだとわかっていても、

いざ違うとなると、すかさず感情が入り込んで事をややこしくする。

なぜわかってくれないのか、と。

 

状況を自分主体でのみ捉えると、視点は限られ排他的になりがちである。

でも、人の数だけ想いがあり、意見がある。

議論の空間には、ひと工夫が必要。

 

異なる意見に触れたら、"チッ" と舌を鳴らす前に思い出す。

そうそう、これは自分の視点が増えるチャンスである。