恩送り、エール送り
『阪急電車』という映画があります。
DVDを持っているにもかかわらず、ケーブルテレビで放送していると
ついつい観てしまいます。
"恩送り"(pay it forward)は、受けた恩を直接その人に返すのではなく、
別の人に送ることですが、
この映画では、言ってみれば "エール送り" のシーンが散りばめられています。
一期一会の出逢いを通じて送られたエールが、
次々と、でも、ささやかに、自然に送られていく過程に、
エールを送った人物の成長が映し出されています。
凛として逞しく、そしてしなやかに生きていく姿勢が、
世代を越えて送られていく。
気負ったり意気込んだりしてすることではないのですね。
それが自然体でできるときというのは、
自分がエールを受けた時よりも、少し成長しているときなのでしょう。