秋祭りの賑やかな通りを行く人の顔。
一様に朗らかで、ゆったりとした幸福感が漂っていました。
実はこころの内にさまざまな問題を抱え、
今日だけは特別と、お祭り気分に身を委ね、癒しに来ている人もいたかもしれません。
人それぞれに切実さがあり、
安穏と楽に生きている人はそう多くはないでしょう。
思い通りになる人生だけが、祝福でしょうか。
厳然とそこに在る〈問題〉に向き合い、
ほろ苦さや戸惑いの中で、
生き抜かんとする意志が放つ光があります。
発光の源である本人は気づいていないかもしれませんが、
見守る存在はあり、その光を祝福していると思います。