冬の風物詩
いつのころからかイルミネーションが季節の風物詩のひとつになった。
暗闇もイルミネーションも季節を通じてあるけれど、
冬の夜空を彩るイルミネーションに多くの人の目が惹きつけられるのは、
年末に向けての、刹那的な空気感も手伝っているような気がする。
一年のゴールが視界に入ってくるようになり、
ほっとした想いを持つことができる人もいれば、
ここまでの成果に焦りを感じる人もいるかもしれない。
一年の内に、複雑な事情を抱えた人もいるかもしれない。
LEDひとつひとつは無機質な灯りに見えるが、
立体的な像へとデザインされたイルミネーションには、
形にならない、人の想いのひとつひとつを投影させる何かがあるのだろう。
星がきれいに見える地域ならば、オリオン座など、冬を代表する星座に
たくさんの想いが投影されているかもしれない。
ほんのりと温かな想いで眺められますように。