心象風景

* 算命学による宿命鑑定 *

おひとりおひとりの心に寄り添い、一歩前へ進むためのエッセンスをお伝えしています

落葉

 

欅の落葉がピークを迎えようとしている。

越冬に必要な養分を幹に蓄え、役目を終えた葉は枝から落とされていく。

 

真夏には歩道に木陰を作り、厳しい陽射しから守ってくれた豊かな枝葉。

陽光を受けてひらひらと舞い落ちるその光景は美しいが、

庭の手入れに余念がない人にとって、欅の落ち葉は恨めしかろう。

カラカラと風に転がされる葉音を聞いては「また庭掃きだ…」とがっかりする人もいる。

 

北国は、あっという間に秋から冬へと移行したという。初雪のニュースが相次いだ。

雪化粧と言えば柔らかな響きだが、

実態としては、降雪によるさまざまな支障や制約が伴う日々の連続だ。

綺麗ごとだけでは、日々は運ばれない。

 

逆説的だが、だからこそ「雪化粧」という名付けが行われたのかもしれない。

厳しい自然に美を見出して、しばし眺め入ることが束の間の安らぎともなる。

 

ひとつの事象に何を見るか。

その時の、ひとそれぞれの想いが反映されることだろう。