宿命星と暦の関係
算命学で用いる宿命星は、生年月日と性別を基に算出します。
なぜ生年月日か。
算命学では宇宙・自然の法則を神、大いなる存在とみなします。
人類の進化や文明の発展という名の下で環境の変化が刻まれていこうとも、
宇宙・自然の中で人間が生きることに変わりはありません。
生年月日を基にして(暦を媒介として)人間をその自然の中に溶け込ませ、
それぞれの姿や立ち位置、周囲との関係がどのようになっているかを見ます。
人間を自然の中に映し出す、と言ってもいいでしょう。
暦は太陽や月の運行観測から生み出されました。
算命学で用いる干支暦(太陽太陰暦)は、自然の姿や事象の特色を符号化したもの。
人間の生年月日をこれら符号と照合させ、宇宙・自然における姿を浮かび上がらせるのです。
常緑の木に姿を変える人、地中の根っこに姿を変える人、大海に姿を変える人...
人間として与えられた今の姿かたちからは想像しがたいかもしれません。
宿命星を表すこれら基本の符号は "六十干支" と呼ばれ、
陰陽五行(木火土金水)の組み合わせにより生まれます(丁酉、庚申など)。
性格・性情・人生の処し方の特徴、才能、生きていく時代や環境のムードなど、
すべての源がこの六十干支にあります。
六十干支それぞれに別名が付いており、なかなか詩的センスを感じさせるものも
("崑崙の夕日"、"古木の精"、"驟雨の晴れ間" など)。
さらに六十干支から派生するさまざまな符号との関係を見ながら、
転職や結婚のタイミングを計ったり、相性など誰かとの関係を観たりします。
鑑定の度、脳みそがねじれるのではないかと思うほど、複雑な要素の絡み合いにより
ひとの一生はできていると実感します。
宇宙・自然と一体となった自分の姿。
その観点で眺めてみると、見えてくるものもあるのです。
* * * * *
少しずつ、私なりの理解で算命学についてお伝えしていきたいと思います。
※筆力と構成能力の限界により、乞うご期待、とは言えません。あらかじめ。